先が見えたオシムじゃぽん

・バックパスを利用したスイッチバック方式のパス回し。前を向けるのは後列の選手のみ。

・これは相手に守備を整える時間を与えることになるから、アタッキングサード手前で必ず詰る。

・これを打開するにはFWが相手ゴールに背を向けた状態で2列目に正確なリターンを返す必要があるが、これを意識しているのは矢野のみ。矢野にしても潰されることが多い。

・GKに戻しても川口の足技は悲しいレベル&そこからのビルドアップのポジショニングが酷い、つまり共通理解がない。特に試合の立ち上がり、右からのバックパスをサイドを変えないでそのまま右に返した川口の判断には呆れる。

・プレッシング概念のない3センターは意味がない。戦術に流れる思想を汲み取れてない。

対戦相手としては、じゃぽんがボール持っても中盤で前を向かせないディフェンスをすれば勝手にボールを下げてくれるので楽になる。あとは帰陣してスペースを埋める守備をしておけば2列目の飛出しも怖く無いのでラインコントロールでしのげる。特にじゃぽんの1トップ状態は非力だから。

---↑-----FW---------
--SH------------------
↑--←CH---CH←CH-- ↑
↑       ↓  ↑
SB-------DH-------------SB
    ↓
   CB-----CB

1トップの時はずっとこんな感じの動きだな アジアカップ以来
もう飽きた(・ω・)/

リエゾン

リエゾン

4-2-3-1でくると予想していたが、スイスは4-1-4-1で来た。というか、鈴木啓犬がフィルター役としてまったく機能して無いので自然とスイス中盤が前を向いた状態になり4-1-4-1になってしまったと言うべきか。このため松井、遠藤がかなり後ろに引っ張られることになり、試合の主導権をあっさり相手に渡してしまうことになった。

釣男のハンドをあたえたプレーの前。スイスはビルドアップでサイドへ縦にボールを入れる。ここで稲本は守備の鉄則通り相手に前を向かせないチェックを行う。スイスはボールを下げながら横パスで動かしてきたが、啓犬があっさり前を向かせてしまう。ボール保持者と等距離のまま、奪うでもなく、詰めるでもなく、そのまま御見送りするいかにもJリゴ的守備意識の発露。相手のレベルが上がると途端にボロが出る犬コDH。
それでもJリゴ首位チームの不動のスタメンであったりする。

本来ならこの時点でゲーム終了。

注目すべきは2得点した後のスイス守備

守備時は4-1-4-1または4-4-1-1だったんだろうが、ンクフォがファースト
デフェンダーになり、そこを起点にボールとスペースに規制を掛けていく。
その時のンクフォのコースの切り方、ボディアングル、後列の的確なポジショニングはヨーロッパスタンダードなプレッシングの教科書と表現しても差し支えない。

ミケルスが発見したスペースとボール狩り概念。これをサッキがポジショニング、スペース、ゾーン、プレッシング、ラインコントロールへと再構成し、その後、敷衍され現在の到達点となる。
この過程は何もヨーロッパだけの話では無く、U-17のナイジェリアのようにアフリカの10代であっても上記の洗練された戦術的動きを理解している。あたかもテーブルマナーを身につけるように。

じゃぽんの場合「プレス」と呼ばれているものの中味は、前方からのボールへのアタック&カバーに過ぎない。
ガンバーなどが典型例であり、ポジショニングは無視。ボールへのアタックに関してもボディアングルめちゃくちゃだから、どこにボールを誘導するかの共通意識がない。なんとなくボールにプレッシャーをかけてチャンスがあれば奪いにいくというかなりデタラメな代物であり、加茂のゾーンプレスから質的な進歩はない。それでも首位を追い掛けるセカンドランナーだったりする。
人間力氏はガンバーの前からの守備を評価していたが、一国の五輪代表監督をつとめた人であってもこの程度の戦術理解能力しかない。協会の技術委員とは和風ドレッシングの存在に何の疑問も持たない連中のことでもある。

では、じゃぽんでプレッシング概念が受容された歴史がないのかと言えば、そうでもない。昨年9/27の神戸-鳥栖戦以降の4-1-4-1の守備メカニズムはまさしくヨーロッパスタンダードの文脈で語られるべき試合である。

存在はする、しかし、評価できない。なぜなら正しい道具概念を持たないから。その結果、方法論なき戦術は夏休みの絵日記のような私小説空間へと流れ込む。

「人もボールも動く」やら「数的優位」によだれを流す人は真のプレッシング概念の洗礼を浴びて無いか、それがいまだに理解できない人であり、守備を理解できない人は攻撃のメカニズムも解明できない。そう、それはまるでソリチンのように。

4-3-3 では選手間の距離とポジショニング、そしてボールを失った時のファーストディフェンス(プレッシング)が命綱。攻撃時に水野が上がれば内田も上がり距離を詰めないと、カウンターを食らった場合、ワイドとSBの間に広大な美味しいスペースをあたえてしまうことをソリチンは理解できていない。なぜなら相手の布陣に合わせただけの4バックだから。内田を上がらせるには梶山がSBを上がらせるパスを左右に素早く散らさなければならないのに、役割を理解できずにふらふらと中央に上がっていってはパスミスを繰り返すのは、まことにファニー。

サカーのコミカル化こそ、じゃぽんのじゃぽん化の実態….

organizational form 433

433戦術を選択する場合、コーチのあなたはでしゃばってあれこれお手本を
示そうとするでしょう。
これだけですぐにいかに難しい戦術かおわかりでしょう。
どれだけの勇気あるコーチがこの決断を下すと思いますか?ほとんどいないでしょう。
特にオランダ圏外では。

ピッチの反対サイドでプレーして自軍のゴールから遠ざける、これは背後に相手の好む
カウンターアタックの為のスペースが広がっているのです。
そのためビルドアップ時にはボールを失ってはいけません。

Teambuilding: The Road to Success

この戦術の大きなメリットは相手のゴール近くでプレーできることです。
相手のビルドアップを妨害することができれば、プレシャーの中で継続的にプレーを続けることが
できるようになります。
もう一つのメリットはピッチの両幅一杯に広がったアウトサイドの選手の存在が
相手に神経を使わせるのです、例えポゼッションを失った時でも。
付け加えるならば、中盤に操作可能なスペースが生まれるわけです。

この戦術を完璧に時間一杯こなすには、センターの選手を戦術的に
レベルアップさせなければいけません、

組織的にカウンターアタックを仕掛けることのできるトップレベルのチームなら自然に
攻撃におけるプレッシャーを強めることができるでしょう。
彼等は負けている時や自陣に引きこもる弱い相手に戦う場合
似たようなことをやってるからです。
ただし433はこれらと着眼点が違います。
この場合、これは戦術的バリエーションに過ぎないからです。

433でもし不用意にボールを失うことが多ければ、それは効果的なカウンターアタックの
餌食になります。結局のところ背後に大きなスペースを相手に与えているからです。

そのため、優秀なディフェンスラインをそろえる必要があります。
1対1に強くなおかつスペースにも目配りできるような。
肉体的に強いだけでなく精神的にも戦術的にも強固な。

もっとも重要なポイントは2ndセントラルDFがビルドアップ時に上がるので
セントラルDFはスピードがなければならないことです。
1対1に強く、なおかつ広大な背後のスペースを支配できる極めて優秀なDFがいなければ433を選択してはいけません。

失敗例は98-99のアヤックスです。
このシステムをこなせるだけのDFの質を欠いていたため、ビルドアップとアタックの質は酷いものでした。

数年後アヤックスはオランダ代表と同じように純粋な343に移行しました。
セントラルの選手が戦術的なユニットとして激しくアプダウンするにはタフすぎたのです。
特に背後に広大なスペースを与えているならば。
国際試合のレベルでは痛い目にあうでしょう。

TEAM BUILDING

私はコーチとして個人的にいつもプレーメーキングスタイルをとってきた。
有名な74年ドイツでのW杯あたり、私は強力な守備戦術(それは相手をピッチの反対サイドに押し込めるもの!)を使いこなすことで攻撃の強度を増したかった。できるだけ早くポゼッションを回復するために、早い段階で相手のビルドアップを妨害すること。

この選択をするにあたり、私は我々全員に長い時間の忍耐を強いた。
5週間という準備期間で大胆な戦術を浸透させるにはとても時間が足りなかった。
アヤックスとフェイエノルドからほとんどの選手を選んだ(ひとりだけ違うクラブから選んだRob Rensenbrink)

ミーティングの最初に、全ての選手に事細かに戦術のディテールを説明した。同時にこの戦術が内包するリスクも。こんな短い準備時間で成し遂げることは難しいと選手全員が感じた。万が一、最初の段階で数人が違和感を感じていたならば、その選手を送り返すつもりだった。

最初のミーティングの間にこう伝えた

「この戦術は最も難易度が高い。しかし、本物のフットボール愛好家にとって
もっとも美しい戦術でもあるんだ。全員が100%の力を出せば成し遂げることができる。しかし、何人かが疑問を持てばこの戦術は捨て去らてしまうだろう。いくつかの戦術のガイドラインを教えるが、ピッチで表現するのは君たちだ。」
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選手は熱い気持ちで即座にこの挑戦を受け入れた。

準備段階で我々は意識的にアマチュアチームと練習試合を組んだ。
彼等は自然と多くの人数でゴル前を固めて自陣に引きこもるので
W杯で直面するであろう同じ状況をたっぷり経験できる、もちろんもっと楽な状況で。
あらゆる基本的な原理を繰り返した。何度も何度も。
毎試合ごとに選手と私は試合後にどこが良くて何処が悪かったか意見交換した。

次の段階では国際試合を行った。これは最初には結果が出なかった。
オーストリア戦については落胆した。
彼等のカウンターには驚かされた。
すぐに外野の批判が高まったが、我々は信念を貫いた。

2度目の国際試合、アムステルダムオリンピックスタジアムでのアルゼンチン戦
突然うまくいった。4ー1で勝利を納めたのだ。
もし勝てなかったなら、戦術コンセプトを変更するつもりだった。
前線からプレッシャーを与えて相手を反対サイドに釘付けにする戦術を捨てるつもりだった。

W杯初戦、ハノーファーでのウルグアイ戦。戦術がうまくいき
決勝まで続いた。
決勝の相手はドイツ、、お互い異なった戦術で良く戦った。こういう試合では優れた
ワールドクラスの選手のワンタッチで試合が決まるもんだ。
オランダの不幸は、それがヨハンクライフではなくゲルトミュラーだったことだ。