リエゾン
4-2-3-1でくると予想していたが、スイスは4-1-4-1で来た。というか、鈴木啓犬がフィルター役としてまったく機能して無いので自然とスイス中盤が前を向いた状態になり4-1-4-1になってしまったと言うべきか。このため松井、遠藤がかなり後ろに引っ張られることになり、試合の主導権をあっさり相手に渡してしまうことになった。
釣男のハンドをあたえたプレーの前。スイスはビルドアップでサイドへ縦にボールを入れる。ここで稲本は守備の鉄則通り相手に前を向かせないチェックを行う。スイスはボールを下げながら横パスで動かしてきたが、啓犬があっさり前を向かせてしまう。ボール保持者と等距離のまま、奪うでもなく、詰めるでもなく、そのまま御見送りするいかにもJリゴ的守備意識の発露。相手のレベルが上がると途端にボロが出る犬コDH。
それでもJリゴ首位チームの不動のスタメンであったりする。
本来ならこの時点でゲーム終了。
注目すべきは2得点した後のスイス守備
守備時は4-1-4-1または4-4-1-1だったんだろうが、ンクフォがファースト
デフェンダーになり、そこを起点にボールとスペースに規制を掛けていく。
その時のンクフォのコースの切り方、ボディアングル、後列の的確なポジショニングはヨーロッパスタンダードなプレッシングの教科書と表現しても差し支えない。
ミケルスが発見したスペースとボール狩り概念。これをサッキがポジショニング、スペース、ゾーン、プレッシング、ラインコントロールへと再構成し、その後、敷衍され現在の到達点となる。
この過程は何もヨーロッパだけの話では無く、U-17のナイジェリアのようにアフリカの10代であっても上記の洗練された戦術的動きを理解している。あたかもテーブルマナーを身につけるように。
じゃぽんの場合「プレス」と呼ばれているものの中味は、前方からのボールへのアタック&カバーに過ぎない。
ガンバーなどが典型例であり、ポジショニングは無視。ボールへのアタックに関してもボディアングルめちゃくちゃだから、どこにボールを誘導するかの共通意識がない。なんとなくボールにプレッシャーをかけてチャンスがあれば奪いにいくというかなりデタラメな代物であり、加茂のゾーンプレスから質的な進歩はない。それでも首位を追い掛けるセカンドランナーだったりする。
人間力氏はガンバーの前からの守備を評価していたが、一国の五輪代表監督をつとめた人であってもこの程度の戦術理解能力しかない。協会の技術委員とは和風ドレッシングの存在に何の疑問も持たない連中のことでもある。
では、じゃぽんでプレッシング概念が受容された歴史がないのかと言えば、そうでもない。昨年9/27の神戸-鳥栖戦以降の4-1-4-1の守備メカニズムはまさしくヨーロッパスタンダードの文脈で語られるべき試合である。
存在はする、しかし、評価できない。なぜなら正しい道具概念を持たないから。その結果、方法論なき戦術は夏休みの絵日記のような私小説空間へと流れ込む。
「人もボールも動く」やら「数的優位」によだれを流す人は真のプレッシング概念の洗礼を浴びて無いか、それがいまだに理解できない人であり、守備を理解できない人は攻撃のメカニズムも解明できない。そう、それはまるでソリチンのように。
4-3-3 では選手間の距離とポジショニング、そしてボールを失った時のファーストディフェンス(プレッシング)が命綱。攻撃時に水野が上がれば内田も上がり距離を詰めないと、カウンターを食らった場合、ワイドとSBの間に広大な美味しいスペースをあたえてしまうことをソリチンは理解できていない。なぜなら相手の布陣に合わせただけの4バックだから。内田を上がらせるには梶山がSBを上がらせるパスを左右に素早く散らさなければならないのに、役割を理解できずにふらふらと中央に上がっていってはパスミスを繰り返すのは、まことにファニー。
サカーのコミカル化こそ、じゃぽんのじゃぽん化の実態….